初めてOpenClawを入れる人は、気づくと丸1日使っていることがよくあります。インストール自体は速いのですが、設定を変え、動きを試し、つまずき、戻して、また試す。この繰り返しで時間が溶けます。

ここでは「先に知っておきたかった順番」をまとめます。どの手順を先にやり、何を後回しにするか。環境が整っていれば、20分ほどで動かせます。

前提条件

始める前に、次のものを確認します。

Node.js 18以上。ターミナルを開いて node -v を入力し、バージョン番号が出れば大丈夫です。入っていない場合は nodejs.org からLTS版をダウンロードします。

Claude Code CLI。Anthropic公式のコマンドラインツールです。インストールコマンドはこちらです。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

インストール後、一度 claude を実行して起動できるか確認します。Anthropicアカウントへのログインを求められるので、案内に従えば大丈夫です。

プロジェクトフォルダ。既存プロジェクトでも、新しく作った空のフォルダでもかまいません。OpenClawはその中に .openclaw/ サブディレクトリを作りますが、元のファイルには触れません。

テキストエディタ。VS Code、Cursor、Vimなど、何でも大丈夫です。Markdownファイルを編集する時間がかなりあります。

木の机でOpenClawの前提条件チェックリスト、ターミナル、Node.js環境を確認する小さなペンギン

OpenClawをインストールする

プロジェクトフォルダに入ります。

cd ~/my-project
npx openclaw init

いくつか質問されます。サンプル設定を作るか、どのモデルをデフォルトにするか、などです。初回は全部デフォルトを選び、あとから変えるのがおすすめです。

完了すると、次のようなディレクトリ構造ができます。

.openclaw/
  CLAUDE.md          # agent 指令入口
  AGENTS.md          # 操作規則和分工
  MEMORY.md          # 記憶索引
  brain.md           # 工作記憶
  TOOLS.md           # 工具清單
  cron/              # 排程設定
  agents/            # 多 agent 設定

ここまで来れば、インストールは完了です。

小さなペンギンがターミナルでOpenClawをインストールし、机の上には光るスターターキットが置かれている

CLAUDE.mdを設定する

CLAUDE.mdは、agentが起動するたびに必ず読むファイルです。役割としては「このagentの説明書の表紙」に近く、agentに最低限の情報を伝えます。

できるだけ短くするのがおすすめです。実際には、CLAUDE.mdを数行だけに圧縮することが多いです。

# CLAUDE.md
Boot 與規則見 AGENTS.md。

なぜここまで短くするのか。CLAUDE.mdは毎回コンテキストウィンドウに読み込まれるため、書きすぎるとトークンを無駄にします。ルールはAGENTS.mdに、記憶はMEMORY.mdに置き、CLAUDE.mdは索引の役目だけにします。

入門時によくある失敗は、すべてのルールをCLAUDE.mdに詰め込むことです。500行くらいになると、毎回の会話で設定を読むだけでコンテキストを大きく消費します。別ファイルに切り出すだけで、体感はすぐよくなります。

小さなペンギンがCLAUDE.mdエディタを整理し、周囲にルール、記憶、agentカードが浮かんでいる

記憶システムを作る

記憶システムはOpenClawで一番価値のある機能です。記憶がないagentは毎回初対面ですが、記憶があるagentは使うほど手になじみます。

MEMORY.md:索引ファイル

これは記憶システムの入口です。「agentの記憶地図」だと考えると分かりやすいです。どのファイルがどこにあり、いつ読むべきかを伝えます。

.openclaw/MEMORY.md を開き、この基本構造を貼ります。

# Memory Map

## 每次載入
- brain.md:工作記憶,當下在做什麼

## 按需載入
- memory/user/profile.md:使用者基本資料
- memory/topics/:主題知識

## 查詢時載入
- memory/archive/:歷史資料

「毎回読み込む」ファイルは少ないほどよいです。最初は何でもこの層に入れたくなりますが、agentが起動するたびに大量の記憶を読み、トークンを消費します。brain.md だけを残し、ほかは下の階層に移すと、起動がかなり軽くなります。

brain.md:作業記憶

brain.mdは「現在進行形」を記録します。今日何をしているか、どこまで進んだか、明日何を続けるかです。

.openclaw/brain.md を開き、現在の状態を書きます。

# Brain:工作記憶

## 當前任務
- 寫 OpenClaw 入門教學文章

## 待辦
- 社群貼文排程
- 下週文章主題規劃

## 備註
- 記得跑 AAF 自檢再發布

使い方は主に2つあります。1つ目は、agentに自動管理させる方法です。agentに「wrap up」と伝えると、その日の進捗をbrain.mdに書いてくれます。翌日は背景を説明し直さず、そのまま続きから始められます。

2つ目は、手動でメモを書く方法です。寝る前にbrain.mdに「明日は先にBufferのスケジュールを処理してから記事を書く」と1行足しておけば、翌朝agentが起動した時点で優先順位を把握しています。2つの方法は混ぜて使えます。

小さなペンギンがMEMORY.md、brain.md、索引カードを光る記憶地図としてつないでいる

最初のSkill

Skillsはモジュール化された能力パッケージです。まず一番簡単なものを作り、動き方を体感します。

.openclaw/ の下にskillsフォルダを作ります。

mkdir -p .openclaw/skills/hello

その中に skill.md を作ります。

# Skill: Hello

當使用者說 "hello",回覆一段今天的打招呼訊息,包含日期和一句鼓勵的話。

これだけです。次回Claude Codeを起動すると、このskillが読み込まれ、“hello” と入力した時に対応する動作が呼び出されます。

Skillの本質はMarkdownの指示文です。ほしい能力を文字で説明すれば始められます。より高度なskillではテンプレートファイルや外部APIも組み合わせますが、出発点はこのくらいシンプルです。

小さなペンギンがskillツールボックスを開き、机の上にskill.mdと新しい能力カードが置かれている

よくある質問とつまずき

Q:インストール後、agentが賢くなった感じがしません。

一番よくある原因は、MEMORY.mdが正しく読まれていないことです。CLAUDE.mdがMEMORY.mdを指しているか、OpenClawの起動フローが読み込んでいるかを確認します。agentに直接「MEMORY.mdを読めていますか?」と聞いても大丈夫です。

Q:brain.mdがどんどん長くなります。

定期的に整理します。毎週、古くなったタスクを消し、現在の項目と来週の項目だけを残します。brain.mdが50行を超えたら、そろそろ整理どきです。

Q:記憶ファイルは .openclaw/ の中に置くべきですか、それともプロジェクトルートですか?

.openclaw/ の中に置きます。そうすると記憶システム全体が自己完結し、別プロジェクトに持っていく時も扱いやすいです。ルートに置いても動きますが、管理は乱れやすくなります。

Q:複数プロジェクトがある場合、記憶は共有すべきですか?

場合によります。作業習慣や文体の好みなど、個人に関係する記憶は共有できます。プロジェクト固有の記憶は共有しない方がよいです。混ざるとagentが混乱します。

実務では、個人記憶をhomeディレクトリの .openclaw/ に置き、プロジェクト記憶を各プロジェクトの .openclaw/ に置くのが扱いやすいです。

小さなペンギンが虫眼鏡でデバッグメモ、エラー表示、つまずきリストを確認している

次のステップ

基本環境はできました。あとは使い始めるだけです。毎日agentと話し、記憶を積み上げ、設定を調整していくと、少しずつ使いやすくなります。

さらに進めるなら:

OpenClawのスイートスポット(一番しっくり来る使い方)を見つけるには少し時間がかかります。1日で全部終わらせようとせず、まず記憶システムを安定させ、ほかは少しずつ足せば大丈夫です。

OpenClawには、まだ最適化すべきところがたくさんあります。そもそもの位置づけは、柔軟性が高く、自分で手を入れたい人向けです。CLIが苦手すぎるなら、この道はかなりつらくなります。

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こぺんぎんの体験談

OpenClawは、私が毎日主力で使っているツールです。記事を書き、プロジェクトを管理し、cronを回すところまでかなり頼っています。一番つらかったのは、やはり記憶まわりでした。使い始めた頃はbrain.mdにどんどん詰め込み、agentがだんだん鈍くなっていきました。あとでコアファイルを人格 / 自己叙述 / 現在の状態だけに絞り、MEMORY.mdの索引と組み合わせて、ようやく安定しました。OpenClawにはまだ改善できるところが多く、自分で手を入れたい人向けの道具です。CLIが本当に無理なら、この道はけっこうつらいと思います。

よくある質問

Q: OpenClawのインストールにはどれくらい時間がかかりますか?

環境が準備できていれば、インストールと基本設定はだいたい15〜20分です。記憶システムとスケジュールまで整えるなら、半日から1日くらい見ておくとよいです。

Q: CLAUDE.mdはどれくらい書けばいいですか?

短いほどよいです。実用上は、よく使うCLAUDE.mdは数行だけで、ルールの置き場所を別ファイルとして示します。長すぎると、毎回の会話でコンテキストウィンドウを設定文に使ってしまいます。

Q: brain.mdは手動で更新する必要がありますか?

設定次第です。agentが作業終了時にbrain.mdを自動更新し、その時点の作業状態を記録できます。ユーザーが手動で編集してもよく、両方を混ぜて使えます。

Q: MEMORY.mdとbrain.mdは何が違いますか?

MEMORY.mdは索引ファイルで、記憶がどこにあり、どんな分類があるかをagentに伝えます。brain.mdは作業記憶で、今日何をしていて、進捗がどこまで来ているかを記録します。前者はあまり変わらず、後者は毎日動きます。

Q: OpenClawはWindowsに対応していますか?

対応しています。ただし主にmacOSで開発とテストが行われているため、Windowsでは体験が少し違う場合があります。WSL2で動かす方が安定しやすいです。

Q: OpenClawを入れるとClaude Codeの操作は変わりますか?

基本操作は変わりません。OpenClawはClaude Codeの上に機能を足すもので、元のコマンドや画面を置き換えるわけではありません。同じようにclaudeコマンドで起動し、.openclaw/内の設定を自動で読みます。

Q: 設定ファイルを書き間違えるとClaude Codeが壊れますか?

壊れません。OpenClawの設定はMarkdownとJSONファイルなので、間違えてもagentの動きが期待とずれるくらいです。Claude Code本体には影響しません。直せば元に戻ります。


— Penchan